タイと韓国、アジアのフランチャイズ事情
アジアでもフランチャイズの波が広がってきています。
「国民の70パーセントが、1週間に1回は外食する」(調査会社ニールセン)と言われるタイでは、日本や韓国から多くの飲食店が上陸。日本からは「吉野家」「すき家」「丸亀製麺」「新宿さぼてん」など、韓国からはデザートカフェ「ソルビン」などが進出しています。
タイ事業開発局の2015年の発表によると、国内に1555ものフランチャイズ・ブランドがあり、そのうち約600が小売業、約500がサービス業、約450が飲食業とのこと。フランチャイザーの約85パーセントが国内企業。残りの15パーセントが海外の企業と言われています。
『フーズチャンネル』によると、最近では、持ち帰りや宅配サービスも流行の兆しを見せているとのことです。
一方、韓国では、一風変わったカフェ・フランチャイズが業績を伸ばしています。それは、“スターバックス”のようなブランドになろうと、2009年に産声を上げた漢方茶テイクアウトのフランチャイズ「オガダ」。
『韓国経済新聞』によると、昨年の本社売り上げだけで100億ウォン(約9億3600万円)を突破したとのこと。
屋号は「行き来する」と「5種類の美しい漢方茶」という2つの意味を持ち、陰陽五行のコンセプトに合わせた韓国の5つの茶を中心に、人参、生姜、ナツメなど健康的な原材料を使用した飲料と食べ物を提供しています。
09年夏、ソウル市庁駅の近くに1号店を出したチェ・スンユン代表は、「スターバックスを凌駕します」と書いて貼ったと言われています。
スターバックスが世界で根づいた例に追いつき追い越すために、現在韓国国内で117店舗を展開、台湾、中東10カ国に出店予定で、中国、香港、東南アジアでの進出も準備しています。
新旧交えたフランチャイズ店舗がしのぎを削るアジア。今後どのような新しいアイディアが生まれてくるのか?
これからの動向が楽しみです。