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参入続く、ペット葬送

『SankeiBiz』 によると、自動車販売・レンタカー事業を手掛けるカーベル(東京都中央区)が、ペット葬祭事業をフランチャイズ(FC)で全国展開しています。国内の新車販売台数が低迷し、若者の車離れが止まらないことから、新たな事業の柱として育成するのだそうです。

料金を明瞭化して接客などのサービス水準を引き上げることで、ペット愛好者への認知度を高めるとのこと。初年度の葬儀受け付けは3000件、2年目には1万件、3年目には2万5000件になる見込みです。

ペット葬祭「ペットの旅立ち」のウェブサイトを開くと、予約はインターネットか専用フリーダイヤルで受け付けており、予約日時にスタッフが訪問し、「火葬」「お骨上げ」「ご返骨」という流れになります。

火葬のみの「旅立ちプラン」、セレモニーも行う「旅立ちセレモニープラン」、手厚いセレモニーと飼い主がお骨上げをする「旅立ちプレミアムプラン」の3コースがあり、料金は1万2000円からとなっています。

「ペットを亡くした同社の従業員が葬儀をしようとしたところ、3日間待たされたことを聞いた伊藤一正社長が市場の有望性に注目。移動火葬車を活用するため、自社の自動車事業との親和性も高く、参入を決めた」と『SankeiBiz』は報じています。

一方、「ジャパンペットセレモニー」は、27歳の若手社長が立ち上げたペット葬送会社です。同社ウェブサイトによると、山梨県で生まれ育った社長は、動物と駆け回って子ども時代を過ごされたそうです。

「当時亡くなった動物は、簡易的な祭壇を作り、おやつの好物、お花を供え、一晩過ごした後の翌日、庭の木の下に埋葬するというのが定番の葬送でした。私の実家が葬儀社と生花店を営んでいたということもあり、亡くなった動物を見送るというのは自然に身についていたのかもしれません」

「27歳の時、ジャパンペットセレモニーを設立し、『家族同様にお見送り』を理念に掲げました。動物たちと一緒に暮らせる環境が整った現代社会の中、最期のお別れの際の不安や不便を解消し、ご家族様の希望に沿ったお別れの提案をさせていただくことを目的としました」とあります。

今や動物と人間という立場をこえて、家族の一員と考えられつつあるペット。今後も業界の成長が見込まれます。