なるか、巨大迷路で働き方改革
秋田で誕生した巨大迷路が、長時間労働の改善に役立つのでは、と話題を呼んでいます。
株式会社smart plus(秋田県秋田市)が運営する「ASOBI場 秋田潟上店」では、毎週難易度の変わる4階層の「立体巨大迷路CUBE」や、体重移動だけで乗るバランススクーター「smartライド」など、親子や友人たちと楽しめるアトラクションが、1人1回500円というお手頃価格で楽しめます。フリーペーパー『mari*mari』によると、スマホやタブレットを使って、迷路内の二次元コードを読みとりながら事件の謎を解いていく「スマート探偵団」も人気のコンテンツなのだそうです。
同社のウェブサイトを覗くと、起業の思いがつづられています。「秋田県では、少子高齢化、都心回帰の影響からか、人口が100万人を下回っています。『仕事がない』『給与が安い』『楽しみがない』多くの県民の声を聞きました。東京に居住する私たちに何かできないか?『楽しい遊びの提供』『多くの雇用創出』『高い給料』を叶える!そんな思いからsmart plusを決起するに至り、秋田市の『Aターン』を利用し帰ってきました」
そんな同社が、7月1日から「立体巨大迷路」のフランチャイズ展開に乗り出します。
「Rakuten Infoseek News」によると、月間来場者数が5,000人を突破している当アトラクションでは、土日祝日のみの営業で月平均の売上は250万円に上るのだそうです。材料費・その他施工費込みで2,000 万円から建設可能で、週二回の営業で月給約200万円を望めるため、働き方改革の課題でもある「長時間労働の改善」や「賃金の引き上げと労働生産性の向上」等に大きく貢献するのでは、と報じています。
つまり、仕事が無く給与が低いところでも、楽しい遊び場(立体巨大迷路)を作ることで、雇用を創出し給与を上げることができるという訳なんですね。「家族連れが多く集まる遊休地や商業施設などへの設置も考えており、この事業がさらに広がっていくことで、秋田県から『働き方改革の促進』と『各地域の経済効果そして地域活性化』に大きく貢献」していくのではないか、とのことです。
『NIKKEI STYLE』が、2016年4月24日付の記事で「GWは巨大迷路で頭も体もリフレッシュ」と特集を組むなど、新たな娯楽施設としての魅力も増している巨大迷路。当時の記事では、静岡県裾野市にある、富士山二合目の遊園地にそびえる立体迷路「ココドコ(ぐりんぱ)」や、千葉県野田市にある「世界初の噴水迷路」の「アクアベンチャー(清水公園)」が取り上げられています。
今後の「巨大迷路」界に期待したいと思います。