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コラボで新機軸、ジム業界

卓球、介護、コンビニ―――コラボで新機軸、ジム業界

フランチャイズといえば、健康系、特にジム関連が目立つ中、独自色を前面に押し出すジムが増えてきています。

たとえば、株式会社タクティブは、8月5日に「タクティブ トキワ高松」をオープン。オープン初日には、2018年度日本卓球リーグ男子1部優勝リコー・有延大夢を招き、講習会が行われました。代表取締役社長 佐藤司氏は、「フランチャイズ展開を行うことで、卓球への注目を更に高めていき卓球の普及に貢献して参ります」と語っておられます。

また、株式会社ルネサンスは、リハビリに特化した通所介護施設「元氣ジム」を、東京、神奈川、埼玉エリアにおいて、直営14施設(訪問看護ステーション1施設を含む)展開していますが、今後はフランチャイズに力を入れていくそうです。

『産経ニュース』によると、「元氣ジム」の利用対象者は要介護認定者で、運動プログラムや脳活性化プログラムなどによりクオリティオブライフ(QOL)の改善が見られているとのこと。理学療法士による個別リハビリを行い、運動指導員と連携して、住み慣れた地域で自分らしい生活を楽しめるよう、歩く機能を向上させるなどのプログラムが用意されています。運動指導員は、「レッドコード」と呼ばれるスリングを使用したバランストレーニングや最新の動的ストレッチマシン等による運動で身体の機能を改善していき、独自に開発した脳活性化プログラム「シナプソロジー」を導入するのだそうです。

一方、合わせ技の妙は、「コンビニ×ジム」でしょう。コンビニ大手のファミリーマートは、フィットネス併設1号店となる「Fit&Go(フィット・アンド・ゴー)大田長原店」を手がけました。『日経新聞』によると、2階建ての店舗は1階にコンビニ、2階にジムが入り、低糖質をうたう食品やサプリメント、トレーニングウエアなどジムと親和性の高い180種類の商品を扱う専用コーナーを設けるのだそうです。「Fit&Go」は会員制で月額の利用料金は税別7900円。ジムには専門のトレーナーを配置し、コンビニとは切り離して運営するとのこと。沢田社長は、「地域の健康拠点となり、加盟店の収益にも貢献する」と語っておられます。

『Sankei Biz』は、「業界再編が進んだコンビニは全国約5万5千店のうち、セブン-イレブン、ファミマ、ローソンの3強が9割を占める。新規出店の余地が限られる中、さらなる成長には新たなサービスが不可欠になっている」と分析しています。

卓球、介護、コンビニと、コラボで新機軸を見せるジム業界。今後は、どんな合わせ技を見せてくれるのか楽しみです。