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アジアで躍進する地方発グルメFC

「フクオカハンバーグ」「オキナワカレー」の次は?

「ナガサキチャンポン」「オオサカタコヤキ」に続き、「フクオカハンバーグ」なるものが、韓国で人気なのだそうです。

釜山市の繁華街、西面(ソミョン)のNC百貨店の飲食店街にある「Fukuoka Hambageu」は「石焼き」スタイル。『西日本新聞』によると、「福岡の『極味や』で食べた特別な味を韓国でも広めたいと思ったのです」と、田愉斌(チョンユビン)代表(31歳)が語っておられます。

2012年に「極味や」を訪れてその味に感激、同年のうちに1号店をソウルに開き、現在はフランチャイズ方式で45店舗を展開しているのだそうです。

本家本元の福岡市のJR博多駅に近い「極味や」にも、多くの韓国人観光客が並びます。表面だけ焼いて出てくるレアのハンバーグを、熱した石で焼きながら食べるのが流儀ですが、「おいしさを突き詰めたら、この方法に行き着いた。これまでと異なる食べ方が韓国人の感覚とマッチしたのでは」。店舗管理担当のマネジャー小山亮平さん(36歳)は、『西日本新聞』のインタビューに次のように答えておられます。

『トリップアドバイザーを見ても、「オープン時間前から並んでいる人気店です」とのコメントが多く見受けられ、「伊万里牛」「自分で焼ける遊び感覚」といった点がウケているようです。』

一方、台湾では、沖縄発カレー店のフランチャイズ経営が始まりました。『琉球新報』によると、県産黒糖を使ったカレー店を運営する「あじとや」は、フランチャイズ方式の台湾展開に力を入れており、今年5月までに新竹、台北、中レキに3店を構えました。

フランチャイズ料を無料にしたのが特徴で、同社からスパイスを買うことと、台湾店舗の経営者が同社の有料の研修を受けることを条件にしているそうです。新竹、台北店は「loka」、中レキ店は「あじとや」の看板を出しています。

「あじとや」は、山崎憲次代表が泡瀬店と首里城店を個人事業で営業していましたが、常連客だった永井義人取締役が海外展開を提案し、山崎代表と共に2015年に株式会社あじとやを設立したのだそうです。

「フクオカハンバーグ」に「オキナワカレー」と、海を越えてアジアで躍進を続ける地方発グルメ。次は、どんな地名と料理名から新しいフランチャイズが誕生するのか? 今から楽しみです。