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大人の秘密基地、鉄道バーとは?

走り行く列車の、赤く輝くテールライトを眺め、グラスを傾け旅情に浸る。そんな鉄道バーをご存知ですか?

『朝日新聞デジタル』によると、「バー銀座パノラマ渋谷店」は、鉄道模型が店内を走る「バー銀座パノラマ」銀座総本店のフランチャイズ店として、渋谷に7年前にオープン。後に銀座店のオーナーが亡くなったことからフランチャイズを外れましたが、現在でも「鉄道模型が走るバー」をコンセプトに営業を継続しているのだそうです。銀座総本店は惜しまれつつも昨年閉店しましたが、ここは「バー銀座パノラマ」の名前をそのまま残しているとのことです。

バーカウンター沿いに広がるジオラマの街並みには、渋谷のランドマークでもある「109」やマルイの脇から、工場や灯台、大観覧車が垣間見えます。合間から顔をのぞかせるのは、「Nゲージ」と呼ばれる鉄道模型。新幹線や特急列車、鈍行列車の三つの車両がライトを点灯させながら異なる速度で駆け抜ける姿は、往年の鉄道ファンのみならず、女性客にも人気なのだそうです。

営業を引き継いだ渋谷店オーナーの榎本聖之さんは、『朝日新聞デジタル』にこう語っておられます。「もともとは私も渋谷店に通っていた客のひとり。渋谷店が閉店する予定だと聞いて、こういった特色のある店が無くなってしまうのは惜しいと思い、営業を引き継ぐ形になりました。若者の街の渋谷とは違った、鉄道模型を介したちょっと大人の雰囲気が味わえるというのがここのお店の特徴です」

店の歴史は、1990年、エジプトからの移民3人がホットドッグ屋台を始めたことに端を発します。ですが、タクシーの運転手にイスラム教徒が多かったこともあり、92年から現在のような中東発祥のハラル料理を提供するようになりました。口コミなどで広がり瞬く間に人気店になり、特にスパイスの効いた羊肉のジャイロやチキンオーバーライスなどを求めて、人々が店を訪れます。

一方、ダイニングバー、鉄道模型販売店、レイアウトショップの3つの顔を併せ持つのは、「銀座パノラマ新宿店」。コの字型のカウンターに配された緻密なジオラマが、旅情をそそります。

カウンター正面には東海道新幹線16両フル編成が丸々収まるロングホーム。店内入り口側は山や田舎の風景が広がり、奥側に進んで行くとスカイツリーを望む街並みが見渡せ、座る席によって、様々な風景を楽しむことができます。

また、銀座8丁目(中央区)にある「バー銀座 シュッシュッポポン」でも、カウンター越しに、昭和の銀座の街のジオラマが浮かび上がります。『産経新聞』によると、バーは2月に開業。車掌姿の女性声優「トレインナビゲーター」による車両解説や朗読劇のライブが特徴なのだそうです。

大人の秘密基地のような鉄道バー。オーナーにとっても、お客さんにとっても、ほっと落ち着きながらもワクワクするような場所になっているようです。