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家事代行、その未来は?

2011年に経済産業省が実施した25歳~44歳までの女性2000人に対する「家庭生活サポートサービスの利用に関するアンケート」。同調査によると、約8 割が、家事代行を「知っているが利用したことがない」と回答し、そのうち半分の人が理由として「価格が高いため」と答えています。また実際に家事代行サービスを利用した人は、全体のわずか2%にとどまりました。ですが、同省によると、2012年度に980億円(見込み)だった市場が、約6,000億円に拡大するという推計も出ており、今後の成長が見込まれています。

では、現在、どんな家事代行サービスが行われているのでしょうか? 『マイナビニュース』は、2014年に始まった新しいクラウド家事代行サービス「CaSy(カジー)」を紹介しています。「CaSy」の場合は掃除に特化し(それ以外の家事もスタッフにより個別に対応可能)、単発・定期どちらもOKとのこと。現在は子育て家族の利用が約4割を占めているそうです。お値段は、単発で1時間2,500円(定期利用であれば1時間2,190円)。

一方、『週刊アスキー』が紹介しているのが、パッケージ商品として店頭でじわじわと売り上げを伸ばしている家事代行ベンチャー「カジタク」。
 同社の設立は2008年で、近年特に増加を見せているのが、利用料金一律のチケットサービスパッケージ”家事玄人(カジクラウド)”なのだそうです。2011年の発売から4年で、すでに実績は約32万件。イオングループの子会社に入っている同社は、そのネットワークも使って3200以上の小売店で取引を行っているとのこと。家事代行のニーズは30代~40代の男女と、50代の女性が中心。若い世代は、お金を使って自分の時間を作るためのサービスとして、高齢世帯では築年数が経過した自宅メンテナンスと家事省力化のニーズが強いといいます。

また『NEWSポストセブン』では、今や町のよろず屋的な存在であるコンビニでの新しい動きを報じています。

「UR都市機構がコンビニ大手3社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)と連携し、大規模な団地内への出店を進めていくと発表。その狙いは超高齢社会への対応だ」

コンビニ業界の専門紙『コンビニエンスストア速報』編集長の清水俊照氏も「コンビニは出店する立地に合わせた品揃えやサービスができますし、各コンビニチェーンに設置してある情報端末を使えば、すでに家事代行サービスも気軽に受けられる時代です」と語っています。

今はまだ少し遠い存在でも、家事代行が日本に根づくのは、そう遠くない未来なのかも知れません。