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イタリアでフランチャイズ!

噂のワインバー

「スローフード」をウィキペディアで引きますと……「1986年にイタリアのカルロ・ペトリーニによって提唱された国際的な社会運動。ファストフードに対して唱えられた考え方で、その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動、または、その食品自体を指す」とあります。

そんなイタリアで、あるフランチャイズ店が人気を博しているというから、気になるではありませんか!

『朝日新聞デジタル版』では、イタリア・シエナの街の「ラ・プロシュッテリア」というお店を紹介しています。「prosciutteria」とは、直訳すればハム店で、生ハムをつまみの中心に据えたワインバーなのだそうです。

このお店がフランチャイズというから驚きです。中心メンバーは、レオナルド・テッレーニさん、29歳。フィレンツェ大学で哲学を専攻している時、キャンティ地方(トスカーナ州)のワイン農園を実家にもつ仲間が、新しいスタイルの食堂オープンを計画していると聞き、仲間に加わったのだそうです。

「サラミ、ワインといった地域の伝統的な風味を、昔ながらのムードの中でお客さんに楽しんでもらうのがコンセプトでした」と、語っておられます。

フランスのビアリッツ店も含め13店舗までフランチャイズを増やした同店。「什器はキャンティの古い民家から放出されたものを丹念に集めている。テーブルにしても、同じものがひとつとしてない。さらに、多くが歴史的旧市街に立地するため、店によって間取りが大幅に違う。たとえばシエナ店は開業準備中、突然発見された地下室をそのまま使っている」というから、心くすぐられますね。

再びウィキペディアを開くと、こうあります。
「(スローフード運動は、)より広い概念の『スローライフ運動』の一部として提唱された。この活動は現在150カ国以上10万人以上の会員を持つまでに広がっている。持続可能な食文化を見直し、地元の小規模事業を支える等のその目的は、農産物のグローバリズムに反対する政治的な位置づけでとらえられることもあり、さらにスローシティ運動へと発展した」

 スローフード運動のシンボルマークはカタツムリ。「ラ・プロシュッテリア」ならば、カタツムリくんのお眼鏡にもかなうのではないでしょうか?