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北米で人気!「ペイント&シップ」

「ペイント&シップ」でご存知ですか?

ウィキペディアによると、米国・アラバマで04年に登場した新しい産業。初めてフランチャイズ化したのは、マイアミ・フロリダの「ペインティング・フィエスタ」だそうです。

「ペイント&シップ」とは、絵を描きながら一杯飲もうよ、という新しいソーシャライズのかたち。

「Paint(描く)+Sip(ちびちび飲む)」の名前の通り、ワインなどをちびちび飲みながら、会社帰りなどに、絵画のグループレッスンを受けます。北米では07年以降、急激に業績を伸ばしているようです。

「カフェグローブ」によると、「絵画レッスンというより、もはやレストランや飲料業界を巻きこんだビジネスとしての色合いが強い」とのこと。「でも、そんな戦略的な意味合いがあろうとなかろうと、お酒を飲みながらのペインティングは開放感があり、一度参加してはまってしまうリピーターが後を絶たない人気ぶり」なのだそうです。

道具の持ち込みも一切必要なしで、仕事帰りにふらりと立ち寄り、現地で道具とエプロンを借りられる便利さも、受けている理由のよう。料金は主催者によって異なりますが、たとえば米国南部を中心に展開する「Paint Night(ペイントナイト)」では、だいたい2時間で40ドル前後なのだそうです。

ニューヨークの文化事情を報じるウェブサイト「NearSay」は、「ペイント&シップ」クラスを5つの理由と共に勧めています。1つ目は、「精神の健康が促進される」。専門家によると、アートセラピー効果によって、ストレスが軽減し、うつの症状や不安感も減ると語っています。

2つ目は、「アート館賞眼が身につく」。3つ目が「自尊心が高まる」。4つ目が、なぜか「自動車を運転する技術が増す」。絵筆をもって動かす動きが脳を刺激し、結果的に運転技術が増すというのは、車社会の米国らしい宣伝文句。そして最後の5つ目が「社会性が増す」。確かに、単にワイン片手におしゃべりするよりは、絵を描き、互いの作品を鑑賞しながらの方が、饒舌になりそう。

北米では、1000もの「ペイント&シップ」フランチャイズ店が存在するとも言われています。

日本上陸はまだ先になるのかもしれませんが、こんな新しい形の「飲み方」を模索していけば、「〇〇+Sip」は無限の可能性を秘めているとも言えます。今後の展開が楽しみです。