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おはぎフランチャイズ

60代から起業、フランチャイズ化!やさしいお味のおはぎやさん

長野県伊那市に、あるおはぎ専門店がお目見えしたのは、今から約20年ほど前のこと。起業したのは、当時60代だった百瀬江子さんでした。

『タウンニュース』によると、63歳で夫を亡くしてから、様々な趣味に手を出していたという百瀬さん。しかし平均寿命まで20年ある自分の人生をどう楽しく生きるか考えたとき、「一生懸命やるならお金が出ていくより、入ったほうがいい」と考えた、と言います。

65歳ごろから母の思い出のおはぎで日本の食文化を若い人に伝えようと売り始めたところ、地域で評判に。67歳の頃には開業資金650万円で「くつろぎ家おはぎ茶房モモ」として本格的に起業したのだそうです。

種類も「あんこ」「きなこ」「ごま」「くろ米」「ずんだ」など、15種類ほど常時用意しており、思わず迷ってしまうほど。180円で至福の時が味わえます。12個入りの「幸せの玉手箱」(1800円)は、お土産として喜ばれているようです。合成保存料に着色料、化学調味料など一切なしの優しい味は、評判を呼びました。

『はまれぽ.com』によると、評判を聞いた、誰もが知っている超有名菓子メーカー社員が「商品化したい」と訪れたと言いますが、保存料・着色料など一切使わずに味を再現・大量生産することが、どうしても出来ないと商品化を断念。猛烈に悔しがったというエピソードもあるほどです。

その後もどんどん夢は膨らみ、フランチャイズ化を考え始めた百瀬さんは、80歳の時には、東急田園都市線・溝の口駅に「ももすず」を開店しました。すでに、長野に3店舗と北海道に1店舗あり、長野と北海道の店は、百瀬さんの生徒さんが切り盛りしているお店なのだそうです。

『タウンニュース』では、次々とやりたいことを実現していく百瀬さんの、夢を叶える秘訣を「口に出すこと」と報じています。フランチャイズ化も東京進出も、たとえ周りに「そんなの無理だ」と笑われても、夢は常に言葉にしてきたのだそうです。

店を訪れる人はそんな百瀬さんの姿に「力をもらう」「自分もまだまだやれる」とよく話しており、最近も脳梗塞で車いす生活になった82歳の千葉県から来た女性には、「千葉でフランチャイズをやる人を見つける」と言われたとのこと。

百瀬さんの今の夢は、「ももすず」を各都道府県に1店舗ずつ持つこと、そして海外進出ということで、あなたの街にやさしい味のおはぎやさんがお目見えするのも、そう遠くない未来かもしれません。