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美理容業界をけん引するチェーン店

ちょっとお洒落なカフェで一休み…と思い近寄ると、そこは美容院だったという経験がありませんか?注意して街を見渡すと、こんなに沢山美容院があって成り立つんだろうかと心配になるほどです。では、一体どれだけのお店が存在しているのでしょうか。

『平成27年3月末現在の美容所数は、23万7,525施設で前年度比1.5%の増加』(厚生労働省HPより)とのことで、増加傾向にある様です。しかし、同HPの経営の動向を見ると、『美容業界にとって、近年の「店舗過剰」、「低価格化」、「客数の減少」は利益の減少の要因となっているが、特に「客数の減少」については経営者の多くが経営上の問題として第1にあげている』と書かれており、その経営は決して楽では無い事がうかがえます。

ただ、23万軒を超える美容院の8割を占める個人経営の店が苦しい経営に直面している中、2割を占める大手チェーン美容院は、どんどん新店舗を展開し、成長路線を走り続けています。では、そのトップ2(2015年度)をご紹介しましょう。

<トップ1> 阪南理美容(プラージュ)38,731(百万円)

HPの濱屋勉社長のメッセージでは、創業の想いが語られています。

『プラージュは、全都道府県に直営650店舗の理美容店を展開しています。全国で働くスタッフは総勢5,500名。
1960年の創業以来、ずっと変わらず大切にしているのが「人をキレイにしたい」という思いです。「最高の技術でキレイに、ていねいに、そして早く」をモットーに、「お客様が納得いく料金で」「お客様に感謝の気持ちで」、スタッフ全員が力を合わせ、努力を積み重ねた結果、理美容業界年商日本一を連続24年間達成しています。』

濱屋社長は、愛媛県の半農半漁の寒村で産まれ、僅か13歳で理容免許を取り、単身大阪に渡りました。そこからたゆまない努力を続けることで今の阪南理美容を中心とした阪南グループを一代で築きました。

たたき上げの社長が故郷に寄せる思いは、『うどん』という美容とは全く違う異業種への進出に見ることができます。(伊予うどん)

<トップ2> 株式会社アルテ サロン ホールディングス 17,085(百万円)

こちらもHPの吉原直樹会長のメッセージをご紹介しましょう。

『当社は、皆様に「美と健康と若々しさ」を提供し、当社グループに関わるすべての人と共に幸福社会を築いていくことのできる会社となることを目指しております。この理想の中心にいるのは人です。人を、人と人の繋がりを大切にすることによって、当社の提供するサービスを「100年ブランド」とすることもできます。創業者である私は代表取締役会長として、経営全般は勿論ですが、グループ長期戦略の策定、企業理念の浸透、人材育成と組織強化に取り組み、理想の実現に努めてまいります。』

吉原会長は、大学卒業後入社したタカラベルモントで美容業界に入り、3年後美容室のチェーン企業に転職。その後、30歳を越えて自分自身が美容師となり、『独自の「のれん分けフランチャイズ方式」という美容師の独立支援システムで業績を伸ばし、2004年8月にJASDAQに上場を果たす。』(HPより)また、2014年には中央大学MBA(経営学修士)を取得し、美容師として一流のみならず、経営者としても一流であるべく努力を重ねています。

会長のメッセージはこう締めくくられています。

『当社は、美と健康と若々しさを提供する使命を果たし続けることにより、お客様に喜びを提供し、微力ながらも日本の美容業界の発展に力を尽くしたいと存じております。』

美容業界をけん引する二人の創業者は、創業した時代もきっかけも随分違っています。しかし、それぞれが一流の美容師として研鑽を重ね、お客様のため、美容師のための場所づくりを推進し、大きな美容チェーンへと発展したのです。人口減少で顧客数が減少する中、これら大手チェーンがどのような戦略で成長していくのか、注目したいと思います。