FCをもっと知ろう!

出版社のワクワクフランチャイズ

趣味の出版社が手掛ける、ワクワクするフランチャイズ

枻(エイ)出版社をご存知ですか?

同社のウェブサイトで会社案内を開くと、「趣味がただの、ひとときの娯楽だったら。こんな出版社はきっといらない」という文字が目に飛び込んできます。

「他人や時代の評価に左右されない、自分だけの世界。ほめられるためじゃない。楽しいからやっている。そんな人は、きっと折れない」と文面は続きます。

ファッション、バイク、登山、アウトドア、釣り、自転車にサーフィン---。あらゆる趣味に関する書籍を手掛けてきた枻出版社ですが、ここ数年、フランチャイズも手掛けていることは、意外に知られていません。

 

「PR TIMES」によると、枻出版社が新しい「メディア」を創造するために、飲食事業を開始したのは2000年のこと。現在では店舗運営に留まらず、開業プロデュースやフランチャイズ、撮影、ケータリング、プロモーションまで様々なサービスを行っています。

『弊社と他社の決定的な違い。それは開業サポートからアフターフォローまで飲食店舗開業に必要な全てのことが弊社1社で対応可能なことです。』というフランチャイズは、飲食店を『ご来店いただいたお客様の人生をより豊かにする「食文化」と「時間」を提供する「空間メディア」』と捉える枻出版ならではと言えるでしょう。

また2012年には、建築部門であるカリフォルニア工務店を発足。アメリカ西海岸を意識した住宅デザインが、多くの人の心をとらえてきました。

『リフォーム産業新聞』へのインタビューに、設計士集団を率いる岩切剣一郎さんが、「カリフォルニア工務店」誕生の経緯について、このように答えておられます。

「僕は住まいとかインテリアって、ファッションの延長上だと捉えてる。自分の好きなものはまず服に表れる。それが大きくなると車、部屋、そして家になるんですよ。でもなんで自分に合った家がないんだろうっていう人が少なからずいる。そういう人たちが僕のところに来て、僕の『欲しいと思う家』の提案に共感してくれた。」「今まで僕が好きでやってきたことは、ここで発揮できるなと実感しました。それで、こういうテイストが好きな人はこの指止まれってやってるのが、今のカリフォルニア工務店ですね」

また今後は、「他の会社とコラボして、いかに自分たちが動かずにその需要を満たすことができるかと考えています」とのこと。その一環が、住宅FC。住宅デザインを商品として提供しているのだそうです。

出版不況が叫ばれて久しいですが、「好きだからやる」「一生モノの部活」というワクワクしたコンセプトで、自由にビジネスを伸ばす枻出版社。なんだかちょっと、楽しそうです。