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フランチャイズで広がるシェアの世界

「タイムルーム」サービス開始

『全国賃貸住宅新聞』によると、不動産フランチャイズ事業を展開するハウスドゥ(東京都千代田区)は4月20日、空室・空き家の時間貸しレンタルスペースサービス「タイムルーム」について、首都圏で初めてサービスを開始したそうです。

同日サービス開始となったのは、千葉県船橋市内の1R(23.75㎡)の物件で、1時間当たりの利用料金は税込み790円。6人まで利用可能で、開始直後から利用予約も順調に推移しているそうです。

現在、国内における住宅市場は、「平成25年住宅・土地統計調査結果」(総務省統計局)によると、昭和38年以降、総住宅数と空き家数は共に右肩上がりで増え続けているとのこと。ご存知の通り、空き家は820万戸(13.5%)と過去最高となっています。空き家を拠点とした犯罪も報道されるようになっており、安全上の問題も指摘されています。

また『Media IR』は、個人や法人が保有する遊休資産などと利用者をマッチングさせるシェアリングエコノミーの国内市場規模が、矢野経済研究所の調査では15年度から20年度の5年間で2倍以上の約600億円まで拡大すると予測しています。このことからシェアリングエコノミーは、遊休資産の有効利用や社会問題の解決に貢献できるのではないかと期待されています。

 

前述の「ハウスドゥ」によるサービスは、区分所有・一棟所有のマンションの空室・戸建ての空き家・空地に加えて、「子どもが独立して余っている部屋がある」「使っていない応接間がある」といった空部屋の一括借上による転貸、賃貸仲介・管理もできるサービスとなっています。

『MINPAKU. Biz』は、新たに民泊・賃貸物件として積極的に再利用することで、資産を売却により処分するという選択肢以外に、活用し資産価値を高めて収入源へとつなげる選択肢を提供することができると分析しています。

2月に開始したという同サービスは、オーナーが所有する物件の空室を、時間単位でレンタルします。利用者は専用のスマートフォンサイトから予約し、さまざまな用途で空室を使うことができるとのこと。現在はマンションの居室タイプ、会議室タイプ、ラウンジタイプなどがあり、ホームパーティーや企業のレクリエーション、ママ友ランチ、サークルのミーティングなどに利用されており、リピーターも増えています。

これからは、フランチャイズで「シェア」があたりまえになる時代なのかもしれません。