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発達障害と新たなフランチャイズ

テクノロジーの追求と、多様なままに尊重される社会へ

『財経新聞』は、成人発達障害者に特化した就労移行支援事業所「GFTD WORKS」を展開するGIFTED AGENT株式会社(以下「GA」/代表取締役 河崎純真)が、株式会社ワンライフと提携し、2018年5月、群馬県高崎市にフランチャイズ事業所「GFTD TAKASAKI WORKS」を開所したと報じた。

「GFTD WORKS」は、3Dプログラミングや VRデザインなど最先端のIT技術を学べる場として2016年6月に開所して以来、発達障害を持つ人々に利用されている。その一方で、現在開所している渋谷校だけでは設備などのリソースが足りず、入所希望者が多数いる状態だったという。

具体的には、群馬県高崎市に新たにフランチャイズ施設をオープンし、講師および利用者の、2年間の移住を前提とした募集を開始した。

「GFTD WORKS」の卒業生には、現在「gftd.fashion」の責任者を務める、浜中明弘さん(47歳)がいる。

ハイリーセンシティブ(感覚過敏)に向けたファッションブランド「gftd.fashion(ギフテッドファッション)」は、縫い目が一切内側にこない特殊縫製。新生児用の衣類に使われるほど、きめ細かく柔らかな肌触りの布地で、すっぽりと頭から首までを包み込む独特なシルエットのフード。「感覚過敏を持った子ども向けの服」というコンセプトは、SNSで瞬く間に話題となった。
 インタビューで浜中さんは、こう語っている。

「感覚過敏の人たちが安心して着られるということは、普通の人たちにとっても着心地が良い服なんだと思います。まさにキャッチコピーの『敏感なひとにやさしい服は、誰にでもやさしい』ということですね。これ、『GFTD WORKS』の利用者さんが考えてくれたんですよ。すごく良いなと思って」

同社のプレスリリースによると、「テクノロジーの進歩を追い続けるとともに、時代を経ても変化することのない人間の『福祉』を探求し、偏りや多様性を持った人々が、多様なままに、個性のままに尊重される社会を創っていくこと。そのプロジェクトのゴールのひとつが『GIFTED COMMONS』です」という。

「GIFTED COMMONS」は「GFTD WORKS」の利用者をはじめとする発達障害を抱える当事者とその家族、GAのスタッフなどが参加できるコミュニティサービスで、GAの渋谷事業所を中心に、ゆくゆくは日本全国の発達障害者やその家族へと広がるネットワークを作り上げることを目標とし、コミュニティに参加するすべての人々の「つながり・はたらき・つくり・ささえ・まなぶ」暮らしを応援していきたいという。

発達障害というイシューから生まれた、新しいフランチャイズは、新たな社会像をも提言しているのかもしれない。