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フランチャイズで社内コンテスト

人が輝く組織を作るための方法論

私の住む町のローカルニュースを見ていたら、『吉野家のうまい「牛丼」提供者、全国2位・・・』という見出しが目に飛び込んできました。

どうやら市内の吉野家に勤務する方が、社内の技能大会で2位に輝いたとか。クリックしてみてみると、清潔感漂う店内をバックに、きちんと制服を身に着けた柔らかい笑顔のアルバイト店員古谷暁子さんの姿がありました。

記事を読むと、次のように書いてありました。『古谷さんは大学入学後に吉野家でアルバイトを始め、大学卒業後、一度は就職したが3年ほどたった後、吉野家に戻った。大会は女性実技大会とグランドチャンピオン大会があり、女性実技大会で優勝するとブロック大会に出場できる。2017年度に古谷さんを抑え女性実技大会で優勝した女性店員がその年にグランドチャンピオン大会で優勝した姿を見て、「次は全国で優勝したい」と練習を重ねた。』(東大阪経済新聞より)

記事によると、この大会には全国の2万2000人の従業員が参加していて、全国5地区のブロック大会優勝者6名でグランドチャンピオン大会が実施されているとか。それにしても、その6名に残るだけでも大変なことなのに、そこで2位に輝くとは。昨年この技能大会で惜しくも敗れ、次こそはと闘志を燃やして練習を重ねただけでなく、どうしたら勝てるのかを指導者に尋ね、その高い目標に向かって日々努力を重ねたとか。しかし、今回の結果に満足していない古谷さんは、来年こそは優勝すると意気込みを新たにされているようです。ちなみに、一位に輝いたのは名古屋市内の店長さん。店長の面目が果たせましたね。

さて、フランチャイズチェーンでは、従業員のスキルアップと意識向上を目指し、このようなコンテスト形式のイベントを開催しているケースが多く見られます。中には、それを多方面にうまく活用しているケースもあります。その例をご紹介しましょう。

■車検のコバック
全国に500拠点を超える車検ネットワークを持つコバックは、「コバック車検甲子園」と題し、東京ビックサイトで文字通り車検日本一を決める競技会を開催しています。大会は、「車検予約受付競技」「現車プレゼンテーション競技」「24か月点検競技」を全国のエリア別予選を勝ち抜いたFCチーム、直営店チームが戦います。車検のコバックが自前の教育機関である「コバック車検大学校」で伝授した技を守り、日々の経験でどれだけ磨いているかが試されるのです。

このコバックのコンテストの注目点を見て行きましょう。まず、主催者が「株式会社コバック」と「コバックオーナー協議会」というFCチェーン店舖組合であることです。つまり、双方にメリットがある活動であることが伺えます。では、そのメリットとは何でしょうか。

まず、エリア内競技会、全国大会(車検甲子園)で優秀な成績を収めた従業員が勤務している店舗への良い影響です。好成績を目標に日々努力を重ねた店舗では、当人は元より全員のモチベーションがアップするでしょう(内的効果)。また、好成績を認められた従業員の姿をSNS等で流したり、店舗で表彰したりすることで、顧客へのイメージアップと技術力の証明というダブル効果が狙えます(外的効果)。

つぎに、FC全体に一本の『認識』を作ることができると考えられます。全国コンテストというイベントをうまく使い、500店舗を超えるFCチェーンに対し、コバック本部が最重要と考える3つのポイントが「車検予約受付」「現車プレゼンテーション」「24か月点検」の品質なんだと伝える機会になっているのです。

人が輝けば組織も輝くと言われています。小さくても大きくても、1つでも1000でも、そこで人を輝かせる方法の一つが、「社内コンテスト」なのかもしれませんね。