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日本のビジネスモデルで大成功

日本人にとっては当たり前のことなのに、日本に来る外国人にしたら『びっくり』のいろいろなモノやコト。そんな驚きをビジネスに展開し、大成功している外国企業があるのをご存知でしょうか?あまり日本では知られていないそんな企業の一つであるイギリスのYO! Companyをご紹介します。

イギリスでは、1980年代に始まった日本食ブームに続き、1990年代には合理的なライフスタイルへの興味が強くなっていました。そんなとき、イギリスで音楽関係の仕事をしていたサイモン・ウッドロフは『回転寿司店でもやってみたら?』と日本人プロデューサーから声をかけられました。それから私財を投げうって、何も知らないレストランビジネスに飛び込んだサイモンは、YO! Sushiという回転寿司レストランで大成功。今やYO!を合言葉に次々とビジネスを立ち上げるYO! Companyの企業家として有名人になりました。

YO! Sushiは、1997年の一号店開店以来大成功をおさめ、イギリス国内外に現在100店舗を運営する一大チェーンとなっています。YO! Sushi成功の秘密は、『コンベアベルト寿司』(回転寿司)というエンターテイメント性と健康的な日本食を低価格で食べられるというところで、その店構えもエンターテイメント性の高い派手なものとなっています。

サイモンは、このYO! Sushiチェーンの成功に続き、2002年には日本のカプセルホテルのアイデアを拡げ、YOTEL!というホテルチェーンを作ろうと思い立ちました。どうしたら英国で受け入れてもらえるかを考え、ブリティッシュ航空のファーストクラスの座席をデザインしていたRussell Mulchansinghに新しいコンセプトデザインを依頼したのです。2007年に英国のガトウィック空港に最初のYOTELをオープンしてからその勢いは止まりませんでした。それもそのはずで、YOTELは日本のカプセルホテルではなく、それを拡張したものなのです。たとえば、ニューヨークのYOTELでは、ロボットが荷物を運んでくれます。また、部屋を日でなく時間で販売する考え方で、空港近くの部屋は250%もの稼働率を実現できるそうです。すぐ空港の横にあり、きれいで快適で安いとなれば、航空関係者はじめ合理的で快適に過ごしたい人にとって魅力的なことは間違いありません。

サイモンは、このほかに日本の健康ランドにヒントを得た「YO! Zone」、家の概念を新しいものにする「YO!HOME」などのプロジェクトを立ち上げています。たとえば、この「YO!HOME」がどんなものかを紹介している記事を引用してみます。

『この「YO! Home」、74平米のアパートに足を踏み入れると、なんと74平米のベッドルーム。74平米というのは、世界の大都市の中心部における一寝室フラットの平均的な広さだそうですが、これをまるまる一部屋にすると、かなり広い、ゆったりとしたスペースです。部屋の左手の壁を回転させるとアクセサリーの入る戸棚やドレッサーなど、女性に嬉しい設備が現れます。さて、この寝室の中央にあるベッドが、ボタンひとつで天井にするすると上がっていくと、ベッドの下から8人以上が座れるソファが登場。一瞬にして、ベッドルームがラウンジに生まれ変わります。さらにボタンひとつで、大型スクリーンが下りてきて、今度はホーム・シネマ・ルームに変貌を遂げます。壁のなかには、フル・キッチン・ユニットが、床の下には掘りごたつ式のダイニング・テーブルが隠されていて、このスペースが広いダイニング・キッチンにも早変わりします。…』(CREAトラベラーサイトより)

いかがでしょうか?だれも考えたことがない、『一つの部屋が何部屋分の機能に変化する家』というコンセプトをどのように感じましたか?きっと多くの人が「確かに!これは便利」と感じるのではないでしょうか。

YO! Companyが『YO!』と呼ぶビジネスに求めるものは、最初に見た人が『何で今まで誰もやらなかったの?』と呼ぶものだそうです。これからも、サイモンが取り組むいろいろな『YO!』を楽しみにしたいと思います。