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なつかしのハンバーガーチェーン

日本のハンバーガーあれこれ

今や、ハンバーガーは日本人にとってファストフードの代表格です。そんなハンバーガーにまつわるいろいろな話をご紹介する「日本のハンバーガーあれこれ」。今回は、ある共通点がある日本発ハンバーガーチェーンをご紹介します。これらの懐かしい名前をあなたはいくつご存知でしょうか?

【グリコア】

名前からもわかるとおり、「江崎グリコ」が1973年から1993年ごろまで展開していたファストフードチェーンです。最盛期には全国のショッピングセンターを中心に、201店舗展開していたそうです。

当時、マクドナルドやドムドムなどファストフードの波が押し寄せる中、江崎グリコではファストフード用のアイスクリームを受託生産することになりました。どうせ作るのなら、自社でも販売してみようとなり、アイスクリームショップとして始まったのが「グリコア(Glicore)」だったのです。キャッチフレーズは「アメリカン・スナックレストラン」。スタートから2年後に、サブメニューとしてハンバーガーがスタート。その後フライドポテトやピザなどのメニューが増えて行きます。

アイスクリームから始まったチェーンだったからか、全150種類のアイスクリーム品目から、店ごとに16種類をセレクトして販売していたそうです。ショッピングセンターに集う主婦や学生のたまり場としてのニーズからか、各店舗には「焼きそば」や「フランクフルト」などの人気メニューが自由に取り入れられていたとか。子供の時から慣れ親しんだ「グリコのおまけ」のグリコが展開するおやつ店というイメージは、現在各地で展開されている「ぐりこ・や」に繋がっているのかもしれませんね。

【森永LOVE】

1970年代中期に東京23区を中心に店舗展開したファストフードチェーン。森永製菓の100%子会社であるレストラン森永の運営事業として誕生し、「おいしさ分け合おう森永ラブ」をキャッチフレーズに、通称「ラブ」と呼ばれて親しまれました。

東京23区が中心ということで、それ以外の地域の方はあまりご存知ないかもしれませんが、その分東京の方には懐かしい名前ではないでしょうか。こちらもアイスクリームとハンバーガーを中心のメニューでしたが、当時の「ラブ」ファンの方にとっては、「ツナマフィン」が思い出の味だとか。現在では、料理レシピサイトのクックパッドに複数の再現レシピが投稿されているほどです。森永LOVEは、米国バーガーキングに買収されたのち、2001年にロッテリアに買収され、ブランドは消滅しました。

【サンテオレ】

今も国内に数店舗営業しているサンテオレは、以前は「明治サンテオレ」という名称でした。名前が示す通り明治乳業(現:明治)が展開するファストフードチェーンでした。1973年に1号店オープンしてから、最盛期には100店舗まで拡大。明治乳業の流通網を活用し、レジャー施設や商業施設を中心に店舗を展開して行きました。

その後、大手ハンバーガーチェーンの台頭と低価格路線に押されて経営が低迷し、現在は明治の手を離れ、株式会社サンテオレコーポレーションが経営しています。現在のサンテオレは、関東地方を中心に数店舗営業している様ですが、明治サンテオレとして営業していた当時とは、店舗の雰囲気もメニューも異なる店舗が多い様です。

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いかがでしょうか?冒頭に書いた「ある共通点」とは何か、もうおわかりですね。そう、大手菓子・乳業メーカーが始めたファストフードチェーンです。

実は、同様の大手菓子メーカーであるロッテが始めた「ロッテリア」は、今も大手ファストフードチェーンとして営業しています。同じ時期にアイスクリームとハンバーガーからスタートしたチェーンの半世紀は、甘くとろける味ばかりとは行かなかったようですね。