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古民家一棟貸しFC

日本政府観光局(JNTO)によると、2018年の年間訪日外国人数(訪日外客数:推計値)は前年比8.7%増の3119万1900人。ついに3000万人の大台に乗り、2020年のオリンピックに向けて、宿泊施設の需要の伸びが見込まれています。

そんな中、古民家一棟貸しという新しいフランチャイズの形が誕生しつつあります。

。仕掛け人はCREPRO株式会社で、フランチャイズ事業の支援を手がけています。同社ウェブサイトによると、「主にフランチャイズという仕組みを使って、顧客のビジネスのパッケージ化、拡販することで、顧客の企業成長のブースター(推進装置)となり、顧客が持つ優れたサービスの普及によって、より良い社会づくりを行っていくことを目的として設立致しました」とあります。

一方、フランチャイズの対象となるのは、山梨県笛吹市にある古民家一棟貸し宿「LOOF」です。

笛吹市芦川町は甲府盆地と富士山の中間、御坂山系の中央部に位置し、黒岳に源を発する芦川の上流の山里。最近では富士河口湖方面からのアクセスが良くなり、富士山観光に訪れた人々が気軽に立ち寄る場所の一つとなっているそうです。

まさに手つかずの自然が残る山梨の「秘境」とも言える場所で、人口約400人に対し、年間約1000人が訪れると言います。

「LOOF」は2014年に「澤之家」、2016年に「坂之家」をオープン。それぞれ趣の異なる雰囲気にリノベーションされ、1日1組限定にて営業中で、囲炉裏料理やトレッキングなど、非日常を味わえる空間となっています。

手がけるのは、1987年生まれの保要佳江さん。『コロカル』によると、中学までを芦川町で過ごした後、甲府の高校を経て東京の大学に進学。留学後、日本で国際関係のボランティアをしている時に「自分の身近なことも変えられないのに、世界は変えられない」と言われたのが、自身の生まれ故郷を見直すきっかけとなったそうです。「限界集落と言われる故郷を何とかしたい」と一念発起しました。

事業モデルとしても、赤字の出ない仕組みを開発。『事業構想』によると、「宿づくりアカデミー」を立ち上げ、山梨県古民家再生協会の建築士と大工を講師として、素人ボランティアが改修を手伝う仕組みを作り上げました。

またランニングコストに関しては、古民家の大家と家賃を交渉。改修を行い10年後には綺麗な状態で返却することを条件に、固定資産税分相当を家賃として10年間支払う契約にしたのだそうです。

2022年までには100施設の展開を見込む両社。インバウンドにも弾みがつきそうです。