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フルーツパーラー三都物語

和歌山、東京、京都 ~フルーツパーラー、三都物語~

昨年(2019年)秋、京都にお目見えしたパフェ屋さんは、和歌山、東京、京都の三都の絆から生まれたフランチャイズです。

京都市内に生まれた「観音山フルーツパーラー京都店」は、和歌山にある「観音山フルーツガーデン」(有限会社 柑香園)のスタンスに惚れ込んだ、ある京都人の依頼からスタートしました。

「観音山フルーツガーデン」の歴史は古く、1911年創業というから驚きです。早速その歴史を紐解いてみると、創始者である吉兵衛さん・オヨシさんが観音山を開墾し、みかんを植え始めたのが明治四十四年のこと。

この観音山は傾斜が南向きで日当たりが良く、質の良いみかんができることが地元で知られていました。

現在は、五代目の典男さん・美恵子さんが、6代目の芳典さんらとともに、フルーツの栽培を引き継いでおられます。

「観音山フルーツガーデン」のこだわりの7ヶ条は、「手選別」「美味しい適熟の樹から分別採取」「柑橘類については、最終の農薬散布から収穫まで、最低60日以上期間をあける」など、独自の哲学が貫かれています。

1996年からはインターネット販売をスタート。また、親交があったフルーツ果物専門店「新宿高野」からフルーツパフェについて指導も受けました。

そして2018年、満を持して、果樹園内にフルーツパーラーをオープン。「生産地である和歌山県では、ほとんどのフルーツが原材料として都市に運ばれます。原料供給産地であるこの和歌山で、地場産のものを使った物語あるパフェなどをご提供し、この地に国内外から多くの方々にご来園いただき、和歌山のフルーツを楽しんでいただき、少しでも日本の農業界や地場産業の振興に役立つことが出来るような、そんな場所になっていきたいと願っております」と熱い思いがウェブサイトで語られています。

紀ノ川東インターチェンジから約5分。観音山の中腹にあるパーラーには、全国から多くの人が集い賑わっています。

そして、その哲学と味に惚れ込んだ、京都市出身で飲食業に取り組んでいた大森勇志さんがフランチャイズを依頼し、京都店が実現しました。『Lmaga.jp』によると、和歌山と同様のメニューを展開し、看板メニュー「和歌山県産旬フルーツの農園パフェ」(1780円税別)や、紀の川市が全国生産1位のイチジクや、4種の柿を使ったパフェなどが楽しめるとのこと。果物は毎日出荷され、収穫から約1日という新鮮な状態で提供されるそうです。

和歌山、東京、京都のフランチャイズ三都物語は、さらなる都市を巻き込んで展開されていくのかどうか、今後を楽しみにしたいと思います。