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「ふとん巻きのジロー」の勝算

常識を覆し新しいブランディングで勝つ!

小さい子供や高齢者が居る世帯では、毎日のバタバタの中でどうしても「やりにくい」家事があります。

その代表例は、ふとん干しではないでしょうか。

大きくて重く、マンションなどでは干す場所も限られる。昔なら、数年で『打ち直し』という仕立て直しを行っていましたが、いまではそんなサービスをやってくれるところもありません。

ふとん乾燥機を使うという手もありますが、熱で死んだダニの死骸はそのまま残っているそうで、肌触りはふんわりしても清潔感はイマイチです。

そんな『ふとん』を自分で丸洗いできたら…という言わば当たり前の気持ちを現実のものとして、大成功しているコインランドリーがあります。

その名は「ふとん巻きのジロー」(株式会社ランドリージロー<沖縄県島尻郡南風原町、森下洋次郎社長>)。

公式ホームページによると、2019年10月時点で、沖縄県:30店舗・栃木県:11店舗・埼玉県:3店舗など、6都県に48店舗を出店しており、『目指せ3000店舗』の掛け声の元、フランチャイジーを募集しています。

「ふとん巻きのジロー」が「ふとんシフト」と呼ぶ、ふとん洗いに特化したコインランドリーを展開した訳はいくつかあります。

まずコインランドリー業界は、まだまだ伸びしろがあるはずなのに、業態が古いままであるため、普及率があがらないこと。次に、ふとんを洗うことで得られる健康・快眠・清潔ニーズが高いこと。そして、沖縄では『湿度の高さ』から、ふとんを干してもふんわりと乾燥しないため、「ふとん丸洗い」へのニーズが高かったことなどです。

また、前職でITやブランド開発を行っていた森下社長は、「今までのコインランドリーは衣食住の衣、ふとん洗いは衣食住の住」と断言。コインランドリーの外観や店の名前を従来のものから一新し、「ふとん洗い」に“リブランド”したコインランドリーとして「ふとん巻きジロー」をスタートしたのでした。

「ふとん巻きジロー」でのふとん洗いは、次のような流れだそうです。
1. そのまま洗えるふとんかどうかをチェック
2. キルティング加工が無いふとんの場合、縦巻き(特製ベルト)して洗濯乾燥
3. 裏巻きして追加乾燥

もちろん、ふとんの取り扱いがむつかしい場合は、専門クルーにお任せ洗いすることも可能。はじめての人でも、専門クルーが丁寧に教えてくれるそうですから、無人のコインランドリーと違い安心ですね。また、布団という大きなものが相手なので洗濯乾燥には通常の衣類より時間はかかりますが、携帯電話にお知らせが来るので、その場でじっと待っている必要も無いそうです。

さて、「ふとん巻きジロー」が全国3000店舗を目指す中、今のところ一番多くの出店を行っているのが栃木県です。この栃木県での出店を進め、その可能性を確信し、「ふとん巻きジロー」の全国展開を推進しているのが宇都宮市で不動産会社を経営していた福田直樹さんです。

沖縄で急成長する「ふとん巻きジロー」の評判を聞いた福田さんは、さっそく沖縄に創業者の森下さんを訪ねて意気投合。2018年に、全国へのフランチャイズ展開を進めるための会社「ふとん巻きジロー株式会社」を設立し、自ら社長に就任したのでした。

福田直樹さんは、29歳で従業員数人の土木工事会社を三代目として承継。そこから5年で20棟206戸の賃貸アパート・マンションの経営を手掛けるほどに事業を拡大したことで知られています。

その福田さんの「経営センス」と森下さんの「リブランド能力」で、「ふとん巻き」という新しいサービスがどれだけ拡がるか、今後の「ふとん巻きジロー」に注目したい思います。