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40歳超えで起業成功した巨人たち

人生100年時代が叫ばれて久しいですが、フランチャイズの世界においても40歳を過ぎてから起業成功した例も多いです。

例えば、アメリカ合衆国テキサス州ウェーコに本社を置くフィットネスクラブのフランチャイズチェーン「カーブス」。欧米やオセアニア地域など、世界約80カ国に展開しています。

1992年にゲイリー・ヘバンとダイアン・ヘバン夫妻がテキサス州ハーリンジェンで創立した際、ゲイリーは40歳でした。

「カーブス」では利用者もスタッフも女性に限定。プールなどの設備を省き30分の手軽な運動プログラムを提供し、90年代に最も急成長したフランチャイズの1つになりました。

一方、ロビン・チェイスは、2000年に42歳でカーシェアリング会社の「Zipcar」を共同設立しました。「Zipcar」は米国マサチューセッツ州ケンブリッジで設立され、現在は米国をはじめ、カナダ、イギリス、フランス、スペイン、オーストリア、トルコといった国々の世界250都市以上でサービスを展開しています。

2015年6月時点での「Zipcar」の会員数は、なんと90万人以上というから驚きです。

サム・ウォルトンが「ウォルマート」を設立したのも44歳の時です。1918年、オクラホマで農場を営む家に生まれたウォルトンは、ミズーリ大学経済学部卒業後、会社勤務を経て軍隊に入隊。1945年の除隊後にアーカンソーの雑貨屋を購入し、チェーン展開を開始しましたが、この店は1950年に廃業します。

1962年に「ウォルマート」の経営に乗り出した際には、当時の小売業界の主要出店方式の逆をいく大型店を中心とした田舎での出店や、ドミナント戦略をいち早く導入するなど流通革命を先導したそうです。

レイ・クロックは、1954年に52歳で「マクドナルド」を購入するまでは、ミルクセーキマシンのセールスマンをしていました。今や世界最大のファストフード・フランチャイズに成長した同社ですが、その歴史は2017年に『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』と映画化もされました。

「マクドナルド」と並ぶフランチャイズといえば、「ケンタッキーフライドチキン」。こちらもカーネル・サンダースとして知られるハーランド・サンダースが1952年にケンタッキーフライドチキンをフランチャイズ化した際、62歳でした。

時流に乗ったり、主流の逆をついたり、廃業にもめげず次なる道を開拓する。そんな巨人たちが切り開いた道を、また新たなる開拓者たちが続いていくことでしょう。