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働く女性のためのフランチャイズ

保育所と仕事場がセットに -働く女性のためのFC-

『@Press』によると、働きたい女性に保育所と仕事をセットで提供する「保育所併設オフィス事業」のフランチャイズ第一弾が、香川県で発足しました。

これは、子育てをしながらキャリアを築いていきたい女性を支援する広島の企業「株式会社peekaboo」が提供するサービスです。シェアリングエコノミーを活用した地方公共団体の取組みを支援する、総務省の「シェアリングエコノミー活用推進事業」の一環として実施されます。

具体的には、「peekaboo」と佐賀県の「特定非営利活動法人 価値創造プラットフォーム」がタッグを組み、香川県庁舎の空きスペースを活用し、企業主導型保育園併設「子育てママの働くオフィスpeekaboo香川」を設置するのだそう。

 併設される「ピーカブー香川保育園」は、ピーカブーオフィスで働く女性たちなどを対象に託児料無料で利用できるとのこと。働くすぐそばで、子どもを預けて安心して働ける環境が最大の特長です。

「peekaboo」設立のきっかけとなったのは、代表の小村佳子氏自身の妊娠・出産・そして職場復帰の経験でした。

同社ウェブサイトは「まだまだ日本の社会は子育て中の女性たちが働きやすい環境とは言えず、保育料の兼ね合いで、働いてもその分損をすることも当たりまえの世の中です」と語ります。

「また、仕事を続けようにも、周りに頼れる人がいないと急な子どもの体調不良などで、職場に迷惑がかかると罪悪感を感じたり、パートでもなかなか仕事をし続けることの難しい世の中だと感じています」

そのような「子育てに従事している女性たちが自分らしさを大事にしながら、子育てが落ち着いた際に『未来の選択肢』が増えている職場創りができれば……」と2016年6月にpeekabooは創設されたのだそうです。

広島で初めて企業主導型保育園施設併設オフィスを開設し、子どものそばで働きながらキャリアアップを図る女性たちを支援することで、約300名の働く母・子を支援し、女性たちのキャリア拡幅を行ってきたといいます。

「イクメン」が話題になるほど、「育児は女性が担うもの」という固定概念がなかなか覆らない日本社会。働く女性のためのフランチャイズがうまく活用されれば、その波は働く男性をも巻き込めるでしょうか。男性の職場でも「託児つきオフィス」が実現できれば、社会全体に変革をもたらす取り組みになるはずです。