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六ヶ月連続前年売上更新!外食産業の逆襲

3年ぶりの行動制限のない大型連休が後押し

わたしたちは美味しいものを食べると本当に幸せになる。そんな幸福を叶えてくれるのがさまざまな外食産業だ。

だが飲食店は、2年以上に及ぶ新型コロナの影響をまともに受け、苦境に立たされてきた。それがここに来てやっと明るい兆しが見えてきたようだ。

一般社団法人日本フードサービス協会が2022年6月末に公表した2022年5月度の調査(対象:同協会会員企業)によると、外食産業の2022年5月の全体売上げは前年と比較して120.4%と大きく上回った。これで前年を上回るのは6ヶ月連続となる。

今年は3年ぶりに行動制限のないゴールデン・ウィークとなったため、「ファーストフード」、「ファミリーレストラン」、「回転寿司」、「焼き肉」、「中華」など家族連れを中心として客足が回復したためと見られている。

居酒屋などの飲酒を伴う業態も前年比400%を超え、一見すると驚異的な数字を叩き出しているように見えるのだが、これは前年の長い期間、休業要請を受けて特に都市部ではほぼ営業を休止していた、もしくは営業していたとしてもランチのデリバリーだけであったりと非常に小さな売上しか上がっておらず、それと比較しての数字なので単純に楽観はできない。

先に述べたファミリー向けの飲食店では、コロナ禍以前の売上以上の伸びを見せる業態も少なくはなかったが、飲酒を伴う夜間メインのお店はまだそこまでの回復を見せてはいないようだ。

取り敢えずの課題としては、徐々に戻って来ている顧客に対応するために休業期間中に減った人員の再確保がまず挙げられる。

このコロナ禍で多くの飲食店は「テイクアウト」、「デリバリー」、「インターネット通販」などの新しい販路を開拓してきた。

このように新たな発展の柱を常に模索し、消費者の安心と信頼を得るための努力を怠らない外食産業。

これからも美味しいものを世の中に広めて、人々を笑顔にして行ってくれることだろう。食べることは人間の大きな幸せのひとつなのだから。