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学生から社会人までどこでも学べるeラーニング

ところでeラーニングってなに?

eラーニング(e-Learning)とはパソコンやスマートフォンなどを使い、インターネットを利用して学ぶ学習形態で、近年急速にニーズが高まっている。

昔から、通信教育やビデオ学習など、生徒と教師が対面しない学習方法はあったものの、そのすべてが即時性や双方向性が無かったのに対して、eラーニングはインターネットを介することであたかもその場にいるかのように質疑応答できたり、自分の学習状況を見直して分からないところを時間に関係なくメールなどで質問できる。

しかも今までの対面して行う「授業」では、学校側は教室の確保、生徒側は決められた時間にその場に行かなければならないなど制約があり、時間と費用の負担が大きくなることが多かったが、eラーニングならばWebサーバー上に保存されている「教材」にアクセスすることにより、時間に縛られること無く好きな時に好きなだけ学ぶことが可能になった。

スキマ時間の活用にも

生徒一人ひとりの学習進捗状況はサーバーに保存されているから、自分の進捗状況に合わせて学習を進めることができる。例えばスマートフォンやタブレット端末があれば、通勤時間やちょっとした休憩時間などのスキマ時間を利用してマイペースに学習を続けていける。

しかし「マイペースで続けて行く」ということは「自分ひとりで学習を続けて行く」ということで、時にはモチベーションが保てなくなることもあるだろう。

学習意欲は、小さな疑問がいつまでも解けなかったり、あるいはもっと前の教材の操作がうまくいかないなどのちょっとしたつまずきでたちまち低下して行く。そんな時に大切なのが一緒に学ぶ仲間だったり、学習アドバイザーやチューターと呼ばれる「先生」の存在だ。

モチベーションアップが鍵

この点を解決するためにSNSを活用して、生徒同士のコミュニケーションの場を設けたり、学習アドバイザーに学習の進め方などの悩みを相談したり、チューターが教材に対する質疑応答を受け付けたりする仕組みが取り入れられるようになってきている。

近年は新型コロナの影響で、通常の学校教育でもインターネットを介したオンライン授業が当たり前になったり、企業研修がオンライン研修になったりと社会全体がeラーニングを当たり前に受け入る流れになってきた。

矢野経済研究所の調査によると、2021年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比13.4%増の3309億3000万円を見込むという数字も出ている。今後も個人向け、企業向けを問わず需要は伸びていくと見られており、この市場の拡大は当分続くようだ。