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サブスクビジネスの未来

サブスク狂詩曲( ラプソディ)

今の世の中、サブスクを利用したことのない人はほとんどいないだろう。

実際近頃はなんでもかんでもサブスクだが、実はこのシステムは今に始まったことではない。サブスク=サブスクリプション、つまり「定額サービス・定期購読」などの意味である。

現在のサブスクリプションモデルは、19世紀初頭にニューヨークの新聞社が初めてこの方式を採用したところまでさかのぼることができる。その後、牛乳の宅配が始まり人々は毎朝買い物に出なくても新しいニュースや新鮮な牛乳を手に入れることができるようになった。新聞や牛乳の宅配は昔はほとんどの家庭が利用していたとても身近な定期購入サービスだ。

そんな昔からあるビジネスモデルがなぜ最近になって勢いを増しているのだろう。

その理由の一つは、近年の技術の進歩にある。
インターネットの普及により、定期購読の申し込みや管理が以前より簡単にできるようになった。

2つ目は、生活をシンプルにし、持ち物を減らしたいというニーズが高まっていること。
モノやサービスを直接所有するのではなく、お金を払って利用するという考え方に、人々がより親しみを感じるようになった。

最後はやはり新型コロナの影響でおうち時間が大幅に増えたことが影響しているだろう。

え、そんなものまでサブスクで!?

ここで、今どんなサブスクサービスが人気なのか見てみよう。

1.家電のサブスク
洗濯機、冷蔵庫などの大物家電からおしゃれなキッチン家電、ある時期には必要だがその他の時期は使わない季節家電を定額で利用できるサービスがどんどん出てきている。単体ではアイロボットジャパン合同会社が2019年から開始した「ロボットスマートプラン」。このサービスは同社のロボット掃除機「ルンバ」を定額で利用できる。ロボット掃除機を使ったことがないけれど、試しに使ってみたいといった層に人気があると言う。

2.食品のサブスク
食品のサブスクとひとことで言っても、そのスタイルはさまざまである。
産地で採れたての野菜をそのまま送ってくれるものや、カットして料理するばかりになった野菜や肉などの食材をレシピを添えて配達してくれるもの、すでに出来上がったお弁当スタイルで届けられるものなど、一人暮らしや家族の人数によって消費者側が選べるものが人気が高い。特にここ数年は新型コロナのために買い物に出るのも大変な時期があったため利用者が大幅に増加した。

3.映画や音楽、本などのサブスク
大手のamazonをはじめ多くの配信会社が参入している。誰でもどれかひとつは利用しているのではと思わせるほど日常的なサービスになっている。これも上で述べた食品のサブスクと同様、おうち時間の増加で利用者が増えた。

4.車のサブスク
これも実は昔からあるサービス。ただ昔は企業などが利用しているイメージだったが、近年は個人向けのカーリースサービスをメインに打ち出しシェアを伸ばしている。

5.学習のサブスク
英会話やプログラミング、ビジネススキル向上のためのレッスンなどを定額で学び放題。以前書いた記事「eラーニング」がそうだ。

6.おもちゃや絵本のサブスク
0~6歳の幼児を対象に年令や月齢にあった知育玩具や絵本を毎月、あるいは2ヶ月に一度送ってくる。新しいおもちゃが送られるタイミングで古いものを返却するので、家にいらなくなったおもちゃがあふれかえることがなくなり好評だと言う。

まだまだ他にもコーヒーなどの飲料のサブスク、お菓子や花束のサブスク、洋服や化粧品のサブスクなど挙げていくとキリがないほど、ほとんどの業態でサブスクリプションサービスが導入されている。

サブスクビジネスで個人が起業するには?

アイデア次第でまだまだ商機が尽きないサブスク業界。とは言え個人でのビジネス参入はなかなかハードルが高いように見える。

しかし、これだけさまざまな業態の定額サービスがビジネス化された今ではフランチャイズ展開して個人でも参入できるものが増えてきている。
フランチャイズ加盟でサブスクを始めるメリットとしては、仕組みがしっかり確立された定額サービスのノウハウやパソコンやスマートフォンアプリと連動するシステムを本部が提供してくれるという点だろう。

「脱炭素化社会」「ミニマリスト」などのキーワードが目立つ今の世の中、物を極力所有しないシンプルな暮らしは環境にも優しくSDGsに適している。

そのような観点からも新規ビジネスを考える際にはサブスクビジネスを視野に入れるのはいかがだろうか。