トレンドキーワードから探すビジネスチャンス
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株式会社日経BPのマーケティング&イノベーション専門メディア「日経クロストレンド」が2022年5月に発表した「トレンドマップ2022上半期」によると、今年上半期の注目キーワードは、以下の通り。
マーケティング
1位 EC(ネット通販)
2位 D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)
3位 SDGs(持続可能な開発目標)
3位 CRM(顧客関係管理)
テクノロージー
1位 クラウド
1位 AI(人工知能)
2位 5G(第5世代移動通信システム)
3位 遠隔医療
3位 自動運転
消費トレンド
1位 キャッシュレス決済(QRコード決済など)
2位 サスティナブル・エシカル消費
3位 MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)
「SDGs」「クラウド」「AI」「5G」を始め、「キャッシュレス決済(QRコード決済など)」や「遠隔医療」「自動運転」など近年本格的に実用化されはじめたワードが目につく。
そんな中、消費トレンドの2位に入っている「サスティナブル・エシカル消費」は日常生活にまだそこまで浸透していないかもしれない。
そこで今回は「サスティナブル・エシカル消費」について詳しくみてみよう。
サスティナブルは知ってるけどエシカルって?
「サスティナブル」という言葉は以前SDGsの紹介をした時に触れたが「持続可能な」という意味だった。
それを覚えていれば「サスティナブル消費」というのはなんとなく分かりやすい。
地球環境を守ることを持続していける消費行動、消費者が地球環境に配慮して行う消費、リサイクル可能な製品を選んだり、大切に長く使い続けられるものを選ぶなど、いわゆる「丁寧な暮らし」と概念的には近い。
では「エシカル消費」というのはどういうものだろう。
「エシカル(ethical)」とは「倫理的」という意味で、消費者庁は、「消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと」と説明してる。これは「SDGs」の17のゴールのうち、特にゴール12に関連する取組だそうだ。
購入しようとする製品を作っている会社が、地球環境を破壊しかねないような原料調達や雇用などを行っている企業ではないかなどをしっかりと見極めて購買を行うのがエシカル消費と言えるだろう。
企業がサスティナブル・エシカル消費に取り組むわけ
近年、色々な企業が「サスティナブル・エシカル消費」に注目した取り組みを進めているが、企業にとってそれはどんなメリットがあるのだろうか。
政府やメディアの後押しもあって、「サスティナブル・エシカル消費」が一般消費者に根付きはじめた今、消費者のニーズが地球環境や社会に配慮のある製品へと傾きつつある。
であれば、そのニーズに応える製品を販売することで企業のブランド価値が上がる。企業イメージがアップすれば、製品が売れることはもちろんIR的にもアピールできるのでその企業への投資も高まる
この時流を逃さずに「サスティナブル・エシカル消費」をブランドイメージとして掲るフランチャイズブランドも増えている。
フランチャイズに加盟する際は、そのあたりも考慮し加盟する本部を検討することで、ビジネスチャンスをつかむことができるかもしれない。