特集~編集部おススメ~

いま、日本式フランチャイズが世界を席巻!

近年目覚ましい日本発フランチャイズの海外進出

日本フランチャイズというシステムが生まれたのは19世紀のアメリカといわれている。

日本に入ってきたのは1960年代頃。コカ・コーラが米国で成功した基本形をほぼ忠実の日本でも再現し、組織化をどんどん加速させ、一躍日本でフランチャイズという言葉が一般に認知された。

そして1970年代に入ると、ミスタードーナッツ、ケンタッキーフライドチキン、マクドナルドといった更なる外資系フランチャイズの日本進出が相次ぎ、フランチャイズといえばアメリカのブランドという印象をお持ちの方も多いのではないだろうか?

しかし近年、日本式ノウハウを取り入れたフランチャイズビジネスが世界から大注目されているのをご存知だろうか?
近年、大小関わらず様々な日本企業の海外進出が目覚ましい。

例に挙げると、、、

  • ●「おそうじ本舗」は地元家電メーカとタックを組み、3年以内に3000店の加盟を目標て展開中。
  • ●とんこつ醤油ラーメン「ばり馬 」はシンガポール2店舗、マレーシアに1店舗オープン。SEAN各国で100店舗の出展を計画中。
  • ●讃岐うどん店「たも屋」はシンガポールで3店舗を展開。現在、インドネシア、フィリピン、マレーシア、で出店計画中。

上記にあげた企業は基本アジア中心だが、さらにここ数年はフランチャイズ誕生の地であるアメリカでも…..

  • ●金沢カレーブームを巻き起こした「ゴーゴーカレー」マンハッタンで4店舗展開中。
  • ●「吉野家」は2015年時点で全米で100店舗以上展開。
  • ●ニューヨークでオープンした「一風堂」一日に平均約600人集客

と精力的な広がりを見せている。
それら飲食産業を中心とした広がりは和食がユネスコの無形文化遺産に登録された事も後押しになっているが、食の安全性が再重要視される昨今、日本式の高い品質管理が消費者に安心を与えている事も大きいと思われる。
  

成功のカギは相手に合わせること!?

画一的な米国式フランチャイズとは異なり、現地の風習、風土に合わせた(相手に合わせた)店舗運営マニュアルや商品管理マニュアルの存在もある。
特に日本人特有のきめ細やかいホスピタリティが反映した接客マニュアルと出店後のアフターケアは世界から高い注目を集めている。

海外で8000店舗以上を展開する日本型コンビニのファミリーマートもその“相手”に合わせた“地域に貢献するビジネスといった考え方が成功の要因となった。

海外でフランチャイズを展開する時、すべてを日本色にするのではなく、「日本のエッセンス+ローカルの文化の融合」が日本発信のフランチャイズビジネスも大切なカギといえるのかもしれない。

今後はますます数多くの世界的に有力な日本式フランチャイズチェーンが台頭してくることだろう。